※社員数等の掲載内容は2022年10月時点のものです。

自分が描く理想の会社を目指し、2014年にi株式会社を立ち上げた細矢 隆明氏のインサイドストーリー。
「社員ファースト」を掲げて駆け抜けたこれまでを振り返りつつ、i株式会社が目指すこれからの未来を語る。

エンジニアをリスペクトする理由

–幼少期はどのような子どもでしたか?

細矢:
両親が学校の先生で、かなりしつけの厳しい家庭でした。なので、あまり楽しみはなく、家の中で兄と遊んでいるような子どもでしたね。

–もともと中国の生まれで、高校生の時に日本に来られたのですね。

細矢:
祖母が残留日本人(第二次世界大戦終結時、中国に残された方)で、その帰国に合わせて、私たち家族も一緒に日本に来ました。最初は日本語がまったくできませんでしたが、頑張って勉強して、翌年には車の免許の取得ができるほどになりました。

–学生時代は何に熱中していましたか?

細矢:
バイトに明け暮れてましたね。コンビニのローソンで働いていたのですが、1年後に、すぐにリーダーに抜擢されたのは嬉しかったです。大変だったのはタバコの名前を覚えること。自分は吸わないので、まったく分からないんですよ。当時は今のように棚に番号が振られてなかったので、常連さんの顔とタバコの名前を必死に覚えましたね。他にも居酒屋や家電量販店の店員などいろいろやりました。秋葉原の家電免税店の仕事では、外国語が話せるので重宝がられましたね。

–大学では、なにを専攻していたのでしょうか?

細矢:
国際政治経済です。今とは何の関係もないですね。
ただ、ITには興味があって、自分も技術を学びたいと思い、3ヶ月間かけてjavascriptを必死に学んだことがありました。でもとても難しくて、早々に諦めましたね。仕事の適性検査を何度受けても、毎回「営業と販売」という結果が出るので、それもしょうがないと思いました。この経験もあり、今でもエンジニアをリスペクトする気持ちが強くあります。本当にすごいなと思いますね。

人との触れ合いが大きな学びに

–大学卒業後、新卒で入ったのはどのような会社でしたか?

細矢:
今と同じ、SES(System Engineering Service)の会社に営業として入りました。その次も、少し大きいSES会社に転職し、そこでは営業部長にまでなりました。この時点で、大学を卒業してから4,5年というところでしょうか。

その後、ちょっとした縁もあって、ファミリーマートのフランチャイズ店を始めました。頑張れば頑張った分だけ自分の収入になるので、やりがいはありましたね。アルバイトスタッフが20人ほどいたのですが、私は彼らが所属する組織のトップになるわけで、とてもいい経験になりました。どうやってみんなに共感を持ってもらうか、いかに一緒に働いて喜んでもらうかを一生懸命考えましたね。

また、ファミリーマート本部の担当者や役員との付き合いや地域のお客様との触れ合いなどを通して、多くの人と接したことが大きな学びになりました。この体験のおかげで、人間としてかなり成長できたと感じています。

–ファミリーマートの店舗を経営していたとは意外です。その後はどうされたのでしょうか?

細矢:
ファミリーマートを数年やった後、また、とある企業に採用いただき、SESの営業に戻りました。この会社の社長には本当にお世話になりました。ただ、だんだんと自分の思いと社長の思いがずれてきてしまったのです。その時は30人くらいの会社だったのですが、私はもっと大きくしたかった。でも社長は今のままでいいという考えだったのです。

私は、もっとエンジニアを増やしてお客様の要望に応えられる会社にしたかったし、エンジニアをもっとフォローできる体制にしたかった。さらには、未経験者を採用して育成してみたいなど、いろいろな思いがありました。しかし、そうした提案も、お金がないと却下されるばかりでした。

また転職しても、自分の思いが実現できるか分からない。その時、私はもう30代半ばで、このままでは先が真っ暗だという気持ちでした。ならば、自分で起業しよう。そんな思いから、i株式会社を立ち上げました。

起業当初から「社員ファースト」を目指す

–実際に起業してみて、いかがでしたか?

細矢:
こうした起業の場合、たいていは、エンジニアを何人か引き連れて行ったりするのですが、私は一人で独立しました。

求人を出しても、できたばかりの会社に経験のあるエンジニアは来てくれません。なので、一人目の社員は未経験者を採用しました。一から研修して育て、エンジニアとしての実績を積んだ結果、今、彼は大手IT企業に転職しています。私としては、寂しい気持ちもありましたが、そこまで成長してくれて誇らしい気持ちにもなりました。彼は転職する1年ぐらい前から私に相談してくれて、誠実に義理を果たしてくれました。

起業して最初の2年は必死でしたね。体制作りをしたり、研修にお金をかけたりと、ひたすら忙しかったです。土日もなく、だいたい夜の11時とか12時とかまで仕事をしていました。生活に必要な最低限の給料にして、残りは全部、会社の成長に投資していましたね。

–その当時から「社員ファースト」を謳っていましたね。

細矢:
今ほど完璧ではないですが、SES業界ではなかなか実現できない、エンジニアにやりたい仕事を選んでもらう体制は、当時からやっていました。

私はSES業界の営業経験が長かったので、徐々に、信頼してくれるお客様と多くの取引をさせてもらえるようになったのは、本当に嬉しかったですね。営業という仕事は長くやっていると、どこの会社に所属しているかは関係なくなり、人と人との信頼関係になってくるのです。誠実に対応するのが一番大切だと思っています。

–そして今では、社員数も増え、ついに新社屋への移転も完了しました。

細矢:
やっとここまで来れた、というのが正直な気持ちです。社員数も全体で72名になりました。

会社のお金は、エンジニアが現場で頑張って稼いでくれたお金です。このお金をいかに大事に使うかを常に考えていたので、これまでずっと節約してきました。ただ、今後のステップを考えたときに、もうそろそろ大丈夫じゃないかと思って、やっと移転しました。

新しい事務所のコンセプトは、「社員が遊びに寄れる場所」です。現場に常駐する社員が多いので、そんな社員が、気軽に立ち寄れる場になってくれればと思っています。そのため、ビリヤード台やダーツ、大画面テレビなど、社員が楽しめるものを用意しました。こうしたところにはお金をかけましたが、節約できるところは徹底的に節約しています。私自身が、椅子を組み立てたり、電気工事をしたりすることでかなり節約できました。

目標は社員100名。自社サービスの開発も

–いよいよ次の成長への準備が整ってきましたね。その中で、どのような課題を感じていますか?

細矢:
もっと社員の育成や成長にお金を投入したいと思っています。

以前は、社員が講師となって勉強会を開いていましたが、それが負担になってきたということで、外部のITスクールにお願いするようにしました。社員が講師をしていた際も、きちんとその分の費用を払っていたので、外部に発注してもコストの差はそれほどないのです。参加は希望者のみで強制はしていません。学びたい技術をどんどん吸収していってもらえればと思います。AWSやAIなど幅広くやっていく予定です。

–今後の目標を教えてください。

細矢:
まず、今の目標は社員100名です。これは、100名以下でもないですし100名以上でもありません。100名になったら、いったん様子を見ます。100名でも一人ひとりの社員をきちんとフォローできるのか見極めたいと思っています。

弊社の根源的なビジョンは「社員ファースト」です。これは絶対譲れないところで、これが実現できなければ意味はありません。

ただ、福利厚生などをより充実させるには100名規模が必要だろうと考えています。また、今、自社サービスを開発していて、そこに安心して投資できるようにするためにも、ある程度の会社の規模が必要となります。

このサービスの詳細はまだ語れませんが、必ず社会の役に立つものだと自負しております。このサービスが世に広まり、社員が自社を誇れるようになればいいなと妄想しております。

–最後に、入社を検討している求職者の皆様に、メッセージをお願いいたします。

細矢:
私たちが最も大事にしているのは「社員ファースト」です。先日、あるプロジェクトが終わったエンジニアの2人に次のプロジェクトを自由に選んでもらったところ、年間の売り上げが数百万円ダウンとなりました。でも、それでもいいのです。エンジニアに嫌な仕事を無理やりやらせるより、はるかにいいですから。また、営業にノルマを与えてしまうと、エンジニアを誘導してしまうかもしれないので、ノルマもありません。ここまで徹底している会社は、他にはなかなかないと思います。

弊社の利益は、社員の満足だと思っています。年間を通して、ほとんど辞める人がいないのも、弊社の自慢です。ぜひ、自分が成長できて、自分の目標が実現できる、自分にとっての「良い会社」を選んでいただきたいと思います。

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